拡張現実の一般化

こんにちは
steX 豊田です。

ここ数週間、お休みを頂いていて申し訳ありませんでした。
またブログを再開しますのでよろしくお願いします。

ということで、今までは弊社自体のことやGamificationについてばかり書いてきましたが、
今日は拡張現実について書きたいと思います。

「拡張現実(AR)」という言葉はご存知でしょうか。
知覚をコンピューターによって拡張することです。今のところ、知覚とは主に視覚を指しますね。
数年前から一部ではこの分野が盛り上がっていました。
でも、やはり新しいものですのでそういうことに詳しい人や興味のある人の間で盛り上がっていた感があります。
IT系に携わっている方々や、スマートフォン等で積極的にアプリを利用する方々の間ということですね。
ただ、ここにきて一般化の予兆が出てきたかと感じています。
ついにARを用いたカーナビが発表されました。
最初のモデルだからか価格も高く、色々不安な点もありますが、やはり最初にこういうものを出すことはすばらしいと思います。
もし一般化されたら、これからARの例として「ドラゴンボールのスカウター」と言わなくて済むようになります。
「ドラゴンボールのスカウター」だと伝わらない人も多いですからね。とても助かります。
まぁカメラのファインダーでもいいんですけど。。

ARはこのカーナビ以外にも、眼鏡型のコンピューターの発表があったり話題に事欠きません。
私が気になっていることの筆頭はやはり入力装置です。
どのようにして自分の意志をコンピューターに伝えるのか。
実際にARが頻繁に利用される場合に、キーボード等で入力するのはあまり現実的ではないと思っています。
カーナビであれば停止中に設定すればいいのですが、実際には運転しながら入力したい局面もあるでしょう。(主に助手席の人が)
その場合、フロントガラスの上部にある場合にはそこに手を伸ばす必要があるので運転者の死角を作ってしまいかねません。
眼鏡型のコンピューターの場合にはなおさらですね。キーボードは不可能です。
音声認識もそこまで現実的ではありません。自分が今していることが周りの人にバレてしまいます。
検索するときに声で入力すると恥ずかしい場合がありますよね。
例えば、漢字が分からない時とか英語の意味が分からない時とか。。
音声認識の場合は万が一認識された言葉を修正する必要がある場合にやりようが難しいです。
解決策としては、ある程度機能を絞ってそれに関わるものしか認識しないという方法か、
考えていることを直接入力するという未来の技術を開発するかでしょうか。
何にせよ、そういう意味で眼鏡型コンピューターは楽しみです。

ARは今のところソフトウェアに出来ることはかなり限られてしまうと思っています。
やはりそれに適したハードウェアが出来てからがソフトウェアの勝負所です。
現状だとタブレットPCのカメラを前方に構えながらでないと使えませんからね。。
野原で寝転がって夜空を見上げた時に星座を表示するといった、利用者が動かない前提でのソフトウェア以外は難しいと思っています。
私はソフトウェアを作る側の人間ですが、道を切り拓いていくハードウェアを作る方々を羨ましく思う時もあります。
今後ともARを利用できるハードウェアの動向には注目です。

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